バリ島の空港におもちゃの爆弾を持ち込んだ男 24時間にわたり拘束される
イスラム国による世界各地でのテロ攻撃を受けて、各国はテロ防止のために厳重な警備をおこなっている。
特にテロを水際で防止する上で重要な施設とされるのが空港である。そんな空港におもちゃの爆弾を持ち込んだイギリス人男性が拘束されるという珍事件がインドネシアで発生した。
空港におもちゃの爆弾を持ち込んだ男性
事件が起きたのは先週日曜日の夜。
インドネシアのバリ島で休暇を過ごしたダヴィデ・フォグリ(Davide Fogli)という名前のイギリス人男性が、地元のおもちゃ屋でダイナマイト型のおもちゃの爆弾を購入したのだ。
男性は大晦日におこなうパーティーで使うつもりで購入したのだが、このおもちゃの爆弾が騒動へと発展する。
インドネシア・バリ島のングラ・ライ国際空港のセキュリティ検査の際に、男性はこれはおもちゃの爆弾であると検査スタッフに伝えたのだが、そこはテロの警戒を強化している空港。おもちゃの爆弾は没収。
そして、男性の身柄が拘束される事態になったのである。
おもちゃの爆弾によって24時間にわたり拘束される
空港職員から通報を受けたデンパサール警察が出動し、男性への取り調べや、おもちゃの購入店舗での確認作業などがおこなわれた。そして。調査の結果、男性の容疑は無事にはれて月曜日の深夜に解放されたのだが、男性は実に24時間にわたり拘束されることになってしまったのだ。
警察署長のラインハルト・ハボナラン・ナインゴラン(Reinhard Habonaran Nainggolan)は、「我々は男性を解放しました。調査の結果、男性はただのおもちゃを購入しただけで、不審な兆候は認められませんでした。空港当局が連絡をしてきたので、我々は、規則に従って念のための確認作業をしなければなりませんでした。」と語っている。
解放された男性は、その後メディアの取材に答えることを拒否したそうだが、ニュースを報じたテレグラフによると男性は48歳で、職業はグラフィックデザイナーをしているとのこと。
こんな時期に、なんとも人騒がせな人物である。