史上最悪の犯人似顔絵? しかし、まさかの容疑者逮捕へ
日本の犯罪捜査にも使われている犯人の似顔絵スケッチ。
以前は、顔のパーツを犯人に似せて作成したモンタージュ写真を使用していたが、写真の場合だと少しでも犯人と特徴が異なっていると、人間の脳は別人として認識してしまうことから、現在でも似顔絵が捜査に採用されることが多い。
しかし今回、犯人捜索に使用された似顔絵はあまりにひどいものだった。
その事件は、2014年に起きた殺人事件
そもそもの事件は、2014年8月9日にアメリカのマイアミ州で発生した殺人事件である。
ニューヨークから、家族に会うためにマイアミにやってきていたジョセフ・ラクシン(Joseph Raksin)が、何者かによって射殺されるという凶悪な殺人事件が起きたのである。
事件当時、捜査あたったマイアミ警察は、事件が強盗容疑なのか怨恨によるものなのか断定できず、捜査は難航していた。
しかし、事件の一部始終を目撃していた目撃者がいたのである。そしてその目撃者は犯人の顔も見ていた。そこで、警察は目撃者から犯人の似顔絵を作成して捜査をおこなったのだが、その似顔絵が酷かったのである。
ひどすぎる犯人の似顔絵。しかし、無事に逮捕
犯人の似顔絵は、目撃者の証言から警察官が描くことがあるが、今回の事件では目撃者本人が描いた。その画像がこちら。
まるで子どもの落書きのようなレベルだが、事件から16か月後、犯人は逮捕されたのである。
マイアミ警察の広報担当者ジェニファー・カポーティ(Jennifer Capote)は、「ジョセフ・ラクシン殺害容疑で、先週水曜日に容疑者を逮捕した」と報告をした。
犯人とされる容疑者は、事件当時まだ14歳。現在15歳のデアンドレ・チャールズ(Deandre Charles)。ノーランドハイスクールの学生で、デアンドレは実際に金銭を奪うことはなかったが、強盗目的でジョセフ・ラクシンを襲ったとみられている。
もちろん、この似顔絵だけで警察は容疑者を逮捕したわけではない。DNA鑑定による裏付け確認もおこなわれて逮捕に至ったのだ。
容疑者は、現在かけられた容疑について無罪を主張しているという。
via:Miami Herald(英語)