イギリスのケンブリッジ大学の地下から1300体の人骨が見つかる!
イギリスのケンブリッジ大学といえば、世界でも有数のトップレベルの名門校として知られている。
2013年の世界大学ランキングではアメリカのマサチューセッツ工科大学(MIT)、ハーバード大学に次ぐ、世界第3位の大学だ(ちなみに日本のトップである東京大学は世界32位)。
そのケンブリッジ大学のセント·ジョンズ·カレッジの地下から、大量の人骨が発見されたのだ。
セント·ジョンズ·カレッジの歴史は古く、1511年に旧病院の跡地に建設された。
つまり、その地下から発見された人骨は1511年の建設以前の元ということにある。
現在専門家はDNAの解析をおこなっているが、恐らく中世の病院の墓地ではないかと推測されている。
その病院は1195年に建設されたもので、発見された人骨には埋葬の形跡があるのだ。
今回の1300体の人骨が埋葬されている墓地は、イギリスでもっとも大規模な中世の墓地とされる。
人骨が発見された旧校舎では、20のチームが発掘調査をおこなっている。その中の一人、ケンブリッジ大学の考古学者であるクレイグ·セスフォード(Craig Cessford)45歳は、「昔の墓地がこのあたりにあったことは知られていたが、まさか自分が働く職場の真下にそれが、あるとは思わなかった」と語る。
さらに、これらの墓地は何段にもわたって人骨が埋葬されていることから、死者を埋葬するスペースが無くなったら、さらにその上に死者を埋めていたものと思われる。
また、死者のほとんどが25歳から40歳の男性の骨であり、深刻な病気を患っていた形跡がないという。
その点について、中世の病院の役割が、病気やケガの治療というよりは、貧しいものへの世話が、主なものだったことが理由ではないかと、考古学の専門誌が最新号で報告をした。
参照:世界大学ランキング 2013-2014 年度版について
イギリスをはじめヨーロッパでは、古い建物を解体・撤去して新たに建物を建てるという方法でなく、古い建物を埋めてその上に新たな建物を建築するという方法が、伝統的におこなわれてきた。
そのため、今回のように、建物の地下から、前時代の遺跡が発見されるということが、頻繁におきるそうだ。