オーストラリア各地のビーチにカツオノエボシ大量上陸! 刺されると命の危険も
2016/10/31
現在、オーストラリア各地のビーチで、青いビニール袋のような物体が大量に打ち上げられているのが目撃されている。
その正体は生き物のカツオノエボシ。
カツオノエボシは、青く透き通った見た目をしており、海面から袋状の浮袋を出して風に乗って移動している不思議な生物だ。しかし、その浮袋の下には長い触手が垂れ下がっており、その触手に無数の毒針がついているため触れてしまうと、蜂に刺されたような激しい痛みに長時間襲われる。また過去には死亡例も報告されており、人によってはアナフィラキシーショックを引き起こし重篤な症状を引き起こす危険な生物でもある。
そんなカツオノエボシが、オーストラリア各地の海岸に出没している。クイーンズランド州のヌーサ、西オーストラリア州のアルバニー、ニューサウスウェールズ州のセントラルコーストなどで大量打ち上げが報告されている。
オーストラリア博物館の研究者マーティン・ロビンソン(Martyn Robinson)によると「ビーチに打ち上げられているものは、ほとんどが死んでいるものですが、死んだ状態でも触手の毒針は機能します。そのため不用意に触れるとミミズ腫れのように腫れて、激痛を引き起こすので注意が必要です」と語る。
また、カツオノエボシ大量上陸の原因について「ここ数か月の高い海水温と北東からの風を受けてやってきている」とのこと。
オーストラリアでは、毎年この時期になるとカツオノエボシが東海岸に打ち上げられるのだが、今年はその数が多く、各地域で大量に出没しているという。
via:dailymail(英語)