老人のような姿で生まれた赤ちゃん 両親に捨てられるも祖父がヤギの乳で助ける
老人のような姿で生まれ、両親にも拒否された赤ちゃんが、優しい祖父によって一命を取り留めたという。
その赤ちゃんは、インドのムンバイにあるワディア病院で、現在治療を受けている。
病院によると、赤ちゃんは体重800グラムの未熟児で、生後2週間、全身にシワがありまるで老人のような姿をしているという。
その赤ちゃんを病院に連れてきたのは、赤ちゃんの祖父ディリップ・ドードゥ(Dilip Dode)50歳。
赤ちゃんは、妊娠7ヶ月の時に生まれたそうで、その異様な見た目から、母親であるマムター・ドードゥ(Mamata Dode)25歳と父親のアジャイ・ドードゥ(Ajay Dode)25歳は、ともに赤ちゃんを受け入れることを拒否してしまったという。
そこで赤ちゃんの祖父であるディリップが、面倒を見ることにした。生後しばらくの間、赤ちゃんにヤギのミルクをスプーンで与え、なんとか赤ちゃんの命を繋いだのである。そうは言っても、このままでは死んでしまう。そこで祖父ディリップは、自宅のある村から138キロも距離のある病院に赤ちゃんを連れて行ったのである。
祖父ディリップは、取材にたいし「赤ちゃんの両親である子供夫婦が、赤ちゃんを拒否したことはとても残念だ。」「しかし祖父である私は、この孫を助けるためになら、どんなことでもします」と語った。
また赤ちゃんが生まれたとき、「その異様な姿を見ようと、親族や村の住民が集まったそうだが、触れれば何らかの病気が伝染ると恐れて、皆が赤ちゃんを抱くことを拒否し、逃げ出した」とのこと。
ディリップは、「赤ちゃんを受け入れるよう子供夫婦をもう一度説得しようと考えているが、それでも拒否をするのならば、自分が赤ちゃんを育てる」と言う。
病院側は、そんな心優しいディリップのために、赤ちゃんを無償で治療しするとともに、ディリップのための宿泊施設を用意することを発表した。
問題の赤ちゃんは、現在は安定した状態とのことで、子宮内胎児発育遅延(IUGR)や染色体異常を持っている可能性が高いという。母親が妊娠期間中におこなわれた保健所での検査では異常は分からなかったそう。
via:mirror(英語)