鼻の数センチ下まで水につかり数時間… 絶体絶命な状況から九死に一生の男性
オーストラリアで絶体絶命の状況から、奇跡的に救出された男性がいる。その男性は身動きが取れない状況の中、数時間にわたり鼻下スレスレの泥水に浸かっていたのだ。
水たまりに閉じ込められた男
先週2月7日、事故は起きた。オーストラリア・ニューサウスウェールズ州のシャーロットベイで、ダニエル・ミラー(Daniel Miller)45歳は、自宅付近でパワーショベルを操縦していた。
しかしその時、地面は非常にぬかるんでいた。
パワーショベルは横転。操縦するダニエル・ミラーとともに、泥水のたまった大きな水たまりの中に滑り落ちたのである。さらに不幸だったのは、パワーショベルがダニエルを下敷きにする形で、水たまりにはまったこと。押しつぶされることこそなかったが、ダニエルは身動きをとることが出来なくなってしまったのだ。
こちらは、水たまりにはまるダニエル。
ダニエルは、体をのけぞらせる姿勢を保つことによって、何とか呼吸を確保することが出来たものの、水面と鼻の距離はわずか数センチ。パワーショベルが少しでも沈み込めば、間違いなく溺死する状況。この状態のままダニエルは2時間も耐えることとなる。
隣人の通報により無事救出
身動きをとれないダニエルに気づいたのは隣人だった。
その日の午後14時半ごろ、隣人が叫び声を聞き駆け付けたのだ。隣人はすぐにレスキューに通報。駆け付けたレスキュー隊によりダニエルの救出が行われた。
懸命な救出活動により、やっと水たまりから脱出したダニエルはすぐさまヘリコプターによって、ジョン・ハンター病院(John Hunter)に搬送。長時間水に浸かっていたことにより低体温症、落下時の衝撃により背中に軽症を負っていたものの無事だった。
このことについてダニエルの妻サイマー(Saimaa)は、Facebookでコメントしている。「彼が助かったのは幸運ではありません。彼の肉体と精神力の強さによるものです。彼は伝説の男(egendary man)です。」「そして救助に携わってくださった方々に感謝します」。
ダニエルの妻は、夫が水に浸かっていた時間は5時間とコメントしており、救助隊の言う2時間と食い違いがあるが、ダニエルの精神力の強さは間違いない。また、ダニエル自身も地元紙のインタビューに答えており、「水に浸かっている間、常に二人の子どもと妻のことを考えていました」と語っている。
via:9news.com.au(英語)