生後1か月の赤ちゃんを電子レンジに入れて殺害した母親 終身刑の有罪判決
2011年に発生した凄惨な事件に対して、先週金曜日(2015年12月18日)に高等裁判所が終身刑の判決を出した。
その事件は、カリフォルニア州の母親が起こした事件で、なんと生後1か月の娘を電子レンジで加熱し、殺害するという恐ろしい事件だ。
生後1か月の娘を電子レンジに入れた母親
その事件は、カリフォルニア州に住むカー・ヤング(Ka Yang)34歳が2011年に起こした事件である。
事件当時、結婚しながら建築事務所で勤務していたカー・ヤングには4人の子どもがいた。しかし、あるときカーは一番下の子どもである生後1か月の娘ミラベル・タオ・ロー(Mirabelle Thao-Lo)を自宅の電子レンジに入れ、5分間にわたって加熱したというのだ。
その後、カーは自分で救急車を呼んだものの、ミラベルは病院で亡くなってしまった。
電子レンジが食品を温める仕組みは、マイクロ波を食品内部の水分子にあてて振動。その振動による摩擦熱によって加熱される仕組みである。そのため、フライパンやオーブンでの調理では食品の表面から温かくなるが、電子レンジの場合には食品の内部から温められるのだ。
電子レンジに入れられてしまったミラベルも、内臓など体の60%に深刻な火傷を負った状態だったという。
母親はてんかん発作によるパニックを主張、しかし終身刑に
この事件によって、母親のカーは逮捕された。
しかし、娘を電子レンジに入れて殺害したカーは、てんかん発作によるパニックでこのような事故を起こしてしまったと主張したのである。
そのため、殺意の有無や計画性などをめぐって裁判がおこなわれていたのだが、先週金曜日の2015年12月18日にカリフォルニア州サクラメント郡高等裁判所が判決を出した。
カーは第一級殺人罪で有罪判決。終身刑が言い渡されたのである。
カーが主張していたてんかん発作によるパニックについては、カー本人がてんかんの症状を持っていたことは確認されたものの、救急隊員が到着した際に、カーが落ち着いた様子だったことなどから退けられる形となった。
via:dailymail(英語)