肛門を持たずに生まれた赤ちゃん 生後三か月で体重2.4キロ 家族が支援要求
肛門を持たずに生まれた赤ちゃんが助けを求めている。
その赤ちゃんは、2015年5月7日に中国北部のChuandi村の家族のもとに誕生した男の子のグオ・エンゼ(Guo Enze)。しかしその赤ちゃんには生まれつき肛門がなかったのである。
誕生時の体重は2.5キロ。生後3か月の現在、赤ちゃんの体重はわずか2.4キロしかない。通常赤ちゃんは出生後3か月もすると誕生時の2倍に成長するが、この赤ちゃんは成長するどころか出生時の体重よりも軽くなってしまっているのである。
この、生まれつき肛門を持たない状態で生まれてくることは、鎖肛(直腸肛門奇形)と呼ばれる。
赤ちゃんは、生後4日の時点で大きい病院へ搬送された。治療をおこなえば改善することができる症状であるが、金銭的な問題で治療を受けられずにいるのである。
治療には約5万元(約100万円)が必要とされる。しかし、両親の家庭は困窮しており、治療費の捻出が困難なのである。
父親は2年前に事故で骨折をし、現在も後遺症を抱えている。母親はというと精神疾患の問題を持っているという。そのため、赤ちゃんの祖父母との5人家族であるが、月に2000元(約4万円)の収入で生活している。
赤ちゃんは、現在家族のもとで育てられているが、肛門がなく排せつすることができない。排尿のみできるため、わずかな食事を与えられているだけなのである。それでも、赤ちゃんの胃は膨張し続けており、激しい痛みに苦しんでいるという。
赤ちゃんの祖父は、「私たちは、孫にたくさんの食事を与えることができずにいる。政府や人々の援助を願っている」と語った。
今回の赤ちゃんの情報がひろがり、支援の手が間に合うことを期待する。
via:人民日報オンライン(中国語)