魚を追いかけて川まで来た!? イギリスの川で、カジキマグロが発見される!
イギリスの川で、なんと温暖な海に生息しているはずのカジキマグロが発見されたという。
そのカジキはメカジキという種類。カジキの中でも最大級の種類で全長は4メートルにもなる。
今回発見されたメカジキは6フィート(約1.8メートル)。イギリス・グロスター州南部のセバーン川の河口で発見された。
発見者は、犬の散歩をしていたニコラ・ヒルズ(Nicola Hills)39歳と、その夫のゲイリー。
ニコラによると、「水面で水しぶきが上がるのが見えた。その大きさからはじめサメかイルカかと思ったが、良く見るとカジキマグロだった。」「発見した当初、既にだいぶ弱っていたようだがまだ生きていた。」「夫が捕獲を試み、2時間程かけて陸に引き揚げることに成功したが、その時には亡くなっていた」そう。
イギリスのエクセター大学の環境生物学の専門家クリス・タイラー(Chris Tyler)は、「このカジキは、サバやサケなどを追いかけて、地中海からセバーン川まで約2500キロも移動してきた可能性が最も高い」と主張する。
また「通常カジキは、水温18〜22度の温かい海域に生息している。寒さには弱いが、カジキの場合、筋肉に奇網という熱交換器官を持っており、一時的に海水温よりも自分の体温を高く保つことができる。変温動物の弱点を克服する能力を持っている」という。
記録上、過去10年間でイギリス海域で10匹程のメカジキの目撃情報があったが、川で発見されるのは今回が初めてとのことだ。
via:mirror(英語)