世界の独裁者の美しい肖像画
中国の北京で活動する写真家チャンロン・サン(Chunlong Sun)の作成した世界の独裁者達の美しい肖像画を紹介する。
銃の代わりに、可愛いぬいぐるみを抱かせることで、彼らのソフトな面を表現した作品となっている。
サダム・フセイン(Saddam Hussein 1937年4月28日 ~ 2006年12月30日)
言わずと知れた、イラクの元大統領である。反発する者への容赦のない粛清などで恐怖政治をおこなった人物だ。
2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ事件の実行犯組織アルカイダを支援しているとしてアメリカとイラクの関係が悪化。
そして2003年3月20日イラクが大量破壊兵器を保有しているとしてイラク戦争開戦。
結果として大量破壊兵器は発見されなかったが、同年12月13日「赤い夜明け作戦」にて米軍が、イラク中部ダウルの隠れ家に掘られた穴の中に隠れているところ発見、逮捕した。
2006年12月30日大量虐殺などの罪で絞首刑による死刑が執行された。
フィデル·カストロ(Fidel Castro 1926年8月13日~)
キューバの元独裁者で日本ではカストロ元議長とよく呼ばれている。
1959年、当時の政権にクーデターを起こし、キューバ革命をおこなった人物。これにより、キューバは社会主義国の道を歩むことになり、隣国の資本主義アメリカに対抗するためソ連のミサイル基地をキューバに建設しようとするも、アメリカ軍に発見され、キューバ危機の原因をつくった。
しかし、他の独裁者とはことなり個人崇拝を否定し、国益のために強いリーダーシップを発揮する姿勢が評価されているなど、決して悪い評判だけでない人物。
また、俳優のリーアム・ニーソンにそっくりなことでも知られる。
モブツ・セセ・セコ((Mobutu Sese Seko 1930年10月14日 ~ 1997年9月7日)
ザイール(現在のコンゴ民主共和国)の元独裁者。元々はジョゼフ・デジレ・モブツという名前だったが1972年に改名した。他国から貧困層救済の目的で送られた援助金を着服するなどして私腹を肥やし「ジャングルのヴェルサイユ宮殿」と呼ばれる豪邸まで建てた。しかし前立腺ガンの治療でスイスに滞在中、反政府勢力がクーデターを起きてしまう。モブツはモロッコに亡命。その後、前立腺ガンで亡くなった。
ちなみに、改名した名前のフルネームが長く「モブツ・セセ・セコ・クク・ンベンドゥ・ワ・ザ・バンガ(Mobutu Sese Seko Kuku Ngbendu wa za Banga)という」
ムアンマル・カダフィ(muʿammar ʾabū minyār al-qaḏḏāfī, 1942年6月7日 ~ 2011年10月20日)
リビアの独裁者で、日本ではカダフィ大佐という愛称で呼ばれた。
1969年にクーデターを起こしリビア革命により政権を獲得。
長きにわたり独裁政権を維持したが2011年リビア内戦で反政府軍に捕まり殺害された。
ガンダムの登場人物では、ドズル・ザビに似ている。
ウゴ·チャベス(Hugo Rafael Chávez Frías, 1954年7月28日 ~ 2013年3月5日)
ベネズエラの独裁者で、1992年にクーデターを起こすも失敗し投獄され、1999年に釈放後、政治活動を開始し貧困層の支持を得て大統領になる。国民からの人気もあったが余命2年のガンを患う。その際は完治を宣言したものの、2012年にガンが再発。2013年に亡くなった。
自身が司会をする『こんにちは大統領』という番組を毎週5時間の生放送で放送していたことがある。
こちらが、肖像画のメイキング画像。
まず、知人にモデルの格好をしてもらい、顔を合成している。
出典:behance(https://www.behance.net/gallery/10283577/celebrity)