悪名高い指導者をドクロで表現したちょっと不気味なイラスト 13点!!
以前当サイトで、世界の独裁者をCGで美しい肖像画にした作品を紹介した(過去記事:『世界の独裁者の美しい肖像画』)。
今回は、悪名高いとされる世界の指導者たちをドクロで表現した、ちょっと不気味なイラストを紹介する。
作品を描いたのは画家のガンドゥツ・アガヤブ(Gunduz Agayev)。
01.アドルフ・ヒトラー
ご存知、ナチス・ドイツの独裁者アドルフ・ヒトラー。ナチズムという選民思想に基づいて、ユダヤ人をはじめとする他人種を迫害したことで知られる。彼の最後は、連合軍によってドイツ国政府が崩壊。ベルリン市内の地下壕内にて自殺をした。
02.金正恩
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)。父親の金正日の死をうけて最高指導者の地位になった。彼は現在も最高指導者として北朝鮮を指揮している。
03.フィデル・カストロ
1959年、当時の政権にクーデターを起こし、キューバ革命をおこなった人物。日本ではカストロ議長と呼称されていた人物で、独裁政権でありながら個人崇拝を否定し、決して悪い評価だけではなく、近年彼の功績が見直されている。現在も存命している。
04.ウラジミール・プーチン
ロシアのウラジーミル・プーチン。彼の強行的な姿勢から、「冷血」などの表現が使用されるが、ロシア国内での人気は非常に高く、現在まで政府の要職を歴任している。
05.ヨシフ・スターリン
旧ソ連の首相。反対勢力を議員から軍人、一般人まで大粛清したことで知られる。彼の最後は、脳卒中による病死。
06.サダム・フセイン
イラクの大統領。2003年、アメリカ同時多発テロの首謀者アルカイーダを支援しているとして、イラク戦争が勃発。同年、イラク中部のダウルにある隠れ家の庭に掘られた穴に隠れているところを、米軍によって逮捕。2006年に絞首刑による死刑が執行された。
07.ナポレオン・ボナパルト
フランス革命後の混乱を収めて、軍事独裁政権を樹立した人物。英雄のイメージが強いが、数々の侵略戦争でヨーロッパを征服。また、軍事訓練のための学校を設け、それまでの貴族と傭兵による戦争から、国民全員を兵士とする構造をつくったことでも知られ、今日の大規模な戦争の元をつくったとして評価が分かれる人物である。彼の最後は胃がんによる病死とされているが、ヒ素による暗殺など諸説ある。
08.ムアンマル・カダフィ
リビアの独裁者。日本ではカダフィ大佐として呼ばれていた。長きにわたり独裁政権を維持していたが、2011年のリビア内戦において反政府軍に捕まり、殺害された。
09.モブツ・セセ・セコ
ザイール(現在のコンゴ民主共和国)の独裁者。他国から貧困層救済の目的で送られた援助金を自身で着服、私腹を肥やして「ジャングルのヴェルサイユ宮殿」と呼ばれる豪邸を建てたことで有名。前立腺がんによって病死。
10.ベニート・ムッソリーニ
イタリアの首相で、独裁政権をおこなった。物資や装備が不十分な状態にもかかわらず第二次世界大戦に参戦。戦局が悪化するとその責任を追及され失職、まもなく逮捕され、その後広場で銃殺された。だが、ナチスの迫害からユダヤ人を保護するなどイタリアではその評価が高まっている人物でもある。
11.アウグスト・ピノチェト
チリの大統領。反対思想をもつ人間を徹底的に粛清した。拷問や強制収容所送りにもしたため「南米のナチス」とも称された。
当時のチリの後見人であったアメリカは、冷戦終結までこれらの行いを黙認していた。ピノチェトはというと2006年に心不全によって亡くなった。
12.イルハム・アリエフ
アゼルバイジャンの大統領。病で職を辞した父親からの指名を受けて、大統領選挙に勝利。現在もその職についている。大きな力を持っていた父親の影響によって大統領を世襲したとして国内外から批判を受けている。
13.イディ・アミン
ウガンダ共和国の大統領。元東アフリカのボクシングヘビー級チャンピオンでもあった。反対派のインド系移民を大量虐殺したことから「黒いヒトラー」と呼ばれた。サウジアラビアへの亡命後、多臓器不全にて亡くなった。
こちらは作者、ガンドゥツ・アガヤブのフェイスブック:「Gunduz Aghayev」