Wikipediaを製本するプロジェクト 全巻7473冊で6200万円!
ニューヨークのギャラリーで展示するアート作品として、あのオンライン百科事典ウィキペディア(Wikipedia)を実際に辞典として製本するというプロジェクトがおこなわれた。
アーティストのマイケル・マンディバーグ(Michael Mandiberg)によっておこなわれ、製本の対象となったのは英語版のWikipedia。しかし膨大な量のデーターを全て手作業でおこなおうとすると途方もない時間がかかる。それどころかWikipediaは、誰もが新たに記事を追加することができるシステムであるため、増え続けるデータ量に追いつくことはできない。
そこで、Wikipediaのデータを自動的にPDFの製本データに加工、そしてそのデーターをオンラインの印刷サービスを利用して製本するという方式をとった。それでも、25日間を要したという。
その結果、Wikipediaを1冊700ページの書籍に製本すると、7473冊(524万4110ページ)にも及ぶことが分かった。記事数が115万9473記事もあるため、目次だけで91冊にもなるという。
ギャラリーで展示されたWikipediaの書籍版は、7473冊全てを印刷したわけではなく、ハードカバーのみのものもあるそうだが、希望者にはしっかり印刷したものを販売することも可能だそうで、全巻セット7473冊で50万ドル(約6200万円)、1冊だと80ドル(9900円)だという。
全巻を購入する人間などいないと思うが、相当広い置き場が必要なことはもちろん、送料だけでいくらになるのだろうか。
via:CBC NEWS(英語)