アメリカの水族館で飼育されていた白変個体の白いワニ 28歳で亡くなる
2017/05/06
アメリカ・ニューオーリンズのオーデュボン水族館で飼育されていたワニが28歳で亡くなった。
そのワニは「スポット(Spots)」という名前がつけられたアメリカアリゲーター。アメリカアリゲーターというワニは、ワニの中では比較的大人しい性格で、乱獲や環境破壊によって個体数が減り1973年から保護がされていたワニである。
そんなアメリカアリゲーターの中でも、スポットは珍しい特徴を持っていた。それは白変によって全身が真っ白の白いワニだったのである。白変は、色素が欠乏するアルビノとはことなり、色素自体は生成することができるため、瞳の色はアルビノのように赤くはなく、通常と同じ黒い色をしている。
こちらは動画
動画:youtubeより『The fun spot white alligator』
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このスポットは、28年前にルイジアナ州の沼地で発見され、水族館に寄贈された17個の卵から孵化した1匹で、スポットのみが白かったという。
水族館のリッチ・トス(Rich Toth)は、「スポットのような白い個体は、捕食者から非常に目立ち、太陽光にも弱いため、野生で生き延びていくことは、ほぼ不可能に近いのです。500万匹いるとされるアメリカアリゲーターの中でも、このような白い個体は確率的に15匹ほどしか存在しないと考えられており、スポットはとても貴重な存在でした。我々は28年に渡り、彼の世話ができたことを誇りに思います」と語っている。
美しいその姿から、来館客にスポットは非常に人気があり、本物のワニだと信じていない人までいたという。
アメリカアリゲーターの寿命は30年から50年と長く、今回28歳で亡くなったスポットの死因を調べるために、今後解剖がおこなわれる予定だという。
via:4WWL(英語)