珍しい白い鹿が200頭もいる! 放棄された軍事施設で遺伝的変異個体が繁殖
白い鹿が生息しているのは、放棄された陸軍の保管施設
珍しい白いシカが生息しているのは、、ニューヨーク州ロムルスにあるセネカ陸軍貯蔵施設(Seneca Army Depot)。
この施設は7000エーカーという広大な敷地で、何十年にもわたって使用されていない軍事施設なのだ。
この地で白いシカの観光ビジネスをおこなっている「セネカ・ホワイトディアー社(Seneca White Deer Inc)」のデニス・マネー(Dennis Money)は、「ここに生息している白いシカは、オジロジカという茶色いシカが白変と呼ばれる遺伝的変異によって白くなったものです。」
「普通なら、このような白いシカは非常に目立つので肉食獣によって襲われ、生き延びることは困難です。しかし、この施設は周囲がフェンスによって囲まれています。そのため、天敵に襲われることなく、自然繁殖しその個体数が200頭まで増えたのでしょう」と語る。
白いシカが生息している軍事施設は、売りに出される予定
長年にわたって人間や肉食獣から守られ自然繁殖した白いシカ達だが、現在その白いシカの楽園に危機が迫っている。
何十年も使用していなかったこの施設を、米軍が売却することにしたのである。もし、土地が売却されてしまえば購入者の土地の利用次第で、白いシカの生息地が失われてしまう。
そのため、デニスや白いシカの保護を訴える人々が、土地の購入資金を募集するなど、軍事的な歴史施設と珍しい野生生物の両方を守るための運動をおこなっている。
デニスは「2006年と2012年に観光バスツアーを実施した際には、全米から多くの人々が集まりました。観光地として維持すべきです」と主張する。実際、地元のお店で最も人気のあるお土産は、ホワイトチョコやアーモンドを使用した「白鹿うんちチョコ(White Deer Poop)」だそう。
果たして、白いシカの楽園は守られるのだろうか。
via:dailymail(英語)