ネットで出回ったあの画像の男の子、現在10歳に成長し、父の命まで救っていた
ネットに画像が出回ることを、ネガティブにとらえる人は多いのではないだろうか。今回ご紹介するのは、10年ほど前にネット上で「サクセスキッド(success kid)」として有名になった画像。しかし、ネットで有名になったことで素晴らしい奇跡が起きたという。
「サクセスキッド」としてネタ画像になった男の子
インターネットを頻繁に使う人なら、この画像をどこかで見たことがあるのではないだろうか。
神妙な表情でこぶしを握る男の子。その何とも言えない表情と力強いガッツポーズが、まるでどん底から事業を成功させ、成り上がった成功者のように見える。この画像は2007年から海外のインターネット掲示板で「サクセスキッド(success kid)」と呼ばれ、面白画像として爆発的に広まった。
男の子の父親は深刻な腎臓疾患を患っていた
サクセスキッドの正体はアメリカ・フロリダ州に住むサミー・グライナー(Sammy Griner)。現在10歳だ。
サクセスキッドの写真は、サミーが生後11か月の時に母親のレニー(Laney)が撮影したものだった。いかにも成功者という表情をしていたサミーだが、彼の写真が広まる1年前の2006年、サミーの父親ジャスティン・グライナー(Justin Griner)は腎不全と診断されていたのだ。
そして2009年、父ジャスティンの腎不全が悪化。透析を必要とする状態になった。しかしそれで終わりではなかった。2015年、ついに腎臓移植をするしか生きる術はないと宣告をされたのである。
あの写真が父を救う
高額な治療費の捻出に頭を悩ませたサミーの母レニーはあることを思いつく。それはクラウドファンディングサイト「GoFundMe」での募金活動。
レニーは、息子があのサクセスキッドということは言及していなかったのだが、サミーがあのサクセスキッドと知れ渡るまでに時間はかからなかった。サクセスキッドを覚えていた人たちから、瞬く間に募金が寄せられ、わずか3日間で10万ドル(約1180万円)にもなったのだ。
そのおかげで、去年、父の腎臓移植手術は無事成功。
あのサクセスキッドが父の命を救い、本当にサクセスを巻き起こしたのである。
via:dailydot(英語)