チンパンジーに襲われて唇を失った少年 アメリカで再建手術へ!
知能が高く、可愛らしいイメージのあるチンパンジー。
しかし、大人になったチンパンジーが非常に狂暴だということは、あまり知られていない。今回、チンパンジーに襲われて、唇を失った少年が再建手術を受けられるようになったという。
実は狂暴なチンパンジー
チンパンジーというと非常に知能が高く、まるで人間のような行動をとるイメージがあるが、実は狂暴な一面も持っていることはあまり知られていない。
数年前に可愛らしいチンパンジーとしてテレビ番組に出演していた「パン君」をご存じだろうか。犬とともに行動をする姿が頻繁に放送され、とても可愛いらしかった。
しかし、チンパンジーのそのような姿が見られるのは、子どものときまで。成長をすると特にオスは狂暴化する傾向がある。現にあのパン君は、2012年9月に女性研修員に襲い掛かる事故を起こしている。パン君に襲われた女性は全治2週間のケガを負い、パン君は繁殖準備に入ることもあって、ショーやテレビ番組への出演から事実上の引退となってしまったのである。
そんなチンパンジーによって悲惨なケガを負った少年がいる。
チンパンジーに襲われて唇を失った少年、アメリカで手術へ
その少年はコンゴ共和国のドゥニア・シボマナ(Dunia Sibomana)8歳。
彼は2年前に、野生のチンパンジーから凄惨な攻撃を受けたのである。その時、一緒にいた彼の4歳の弟といとこは、チンパンジーの攻撃によって死亡してしまった。
ドゥニアは一命をとりとめたものの、顔に重い障害を負ってしまった。そう、唇を引きちぎられてしまったのである。そのため、歯や歯茎が常にむき出しの状態となり、発音や食事などの面が不自由になってしまったのである。
こちらが動画
動画:youtubeより『Congolese boy to get facial surgery in NY after chimp attack』
そんな悲惨な状態にあったドゥニアだが、なんと唇の再建手術をアメリカで受けられることになったのだ。
現在ドゥニアはアメリカ・ニューヨーク州ロングアイランドのホストファミリーの元で生活をしている。
幸運なことに、非営利財団スマイル・レスキュー支援のもと、唇の治療がおこなわれる予定で、うまくいけば口を閉じての食事や会話が通常のようにおこなえるという。
via:dailymail(英語)