香港で空からダイヤモンドが降ってきた!? 実はほぼ無価値の人工ダイヤ
先日香港で、空からダイヤモンドが降ってきたとして突如として通行人らによる宝探し騒動が発生したと人民日報オンラインが報じた。
通行人らは「一攫千金だ」と必死になってダイヤモンドを探していたという。
空からダイヤモンド!?通行人らが宝探し
事件が起きたのは香港の尖沙咀(チムサーチョイ)にある交差点付近。2015年11月25日の午後8時40分頃、誰かの「空からダイヤが降ってきた!」という叫び声を皮切りに、その場に居合わせた通行人らが地面に落ちているダイヤモンドを探し始めたのである。
ダイヤ探しをする人は次第に増え、最終的には総勢50人もの人が地面から5ミリにも満たないダイヤを捜索し始めたのである。
ダイヤモンドらしき宝石の正体は「キュービックジルコニア」
ダイヤを見つけた人々は大喜びだったそうだが、このダイヤモンドらしき宝石は後日ダイヤではないことが明らかとなる。その宝石の名前は「キュービックジルコニア」。光の透過率などがダイヤモンドと遜色ないことから「人工ダイヤ」や「CZダイヤ」と呼ばれ、日本でも一般に流通しているものである。
こちらは騒動のニュース映像
動画:dailymailより『Residents in Hong Kong crowd pavements hunting fake diamonds』
手ごろな価格でダイヤモンドの輝きが得られるとして、安価なアクセサリーなどによく使用されている人工宝石で、その石単体ではほとんど無価値の宝石だったのだ。
これには、必死に地面を探していた人もガッカリの結果となってしまった。しかし、誰が何の目的でキュービックジルコニアをばら撒いたのかは、わかってはいないそうだ。
via:人民日報オンライン(英語)
ちなみに中国では、今年の8月にも宝探し騒動が起きている。その時は、トラックが砂金を道路にまき散らしたとして、通行人らが砂金を探したのである。しかし、この時も結果は空振りで、砂金と思われたものは硫黄だった。
こちらがその過去記事:『中国のある都市で、住民総出で砂金探し! しかし、砂金ではなく硫黄と判明!』