洞窟で発見! 新種の盲目ザトウムシ ロードオブザリングからスメアゴルと命名
ブラジルの暗闇に包まれた洞窟の内部から、目を持っていない新種のザトウムシが発見された。
しかも、そのザトウムシには映画「ロード・オブ・ザ・リング(The Lord of the Rings)」のキャラクター「ゴラム」の本名であるスメアゴル(Sméagol)と名前が付けられたという。
ブラジルの洞窟に生息している新種のザトウムシを発見
今回の発見は、2015年11月18日にジャーナル誌の「ZooKeys」で発表された。
ザトウムシとは、クモ網ザトウムシ目の生物で、外見はクモのような小さな体に対して非常に長い手脚を持った生物である。
その新種のザトウムシを発見したのは、サンパウロ大学のリカルド・ピント・ダ・ロシャ(Ricardo Pinto-da-Rocha)率いる研究者チーム。ブラジル・ミナスジェライス州にある洞窟で見つけた。この洞窟は石灰岩の侵食よって構成された洞窟で、内部は湿っており、光はほとんど届かない環境だという。
そんな外界と閉ざされた環境で発見された今回のザトウムシは黄色い退色をしており、そして目は退化して無くなっていたという。
新種のザトウムシの学名は「イアンドゥモーマ・スメアゴル(Iandumoema smeagol)」
チームはこの新種のザトウムシに対し、「イアンドゥモーマ・スメアゴル(Iandumoema smeagol)」という学名をつけた。
この学名のスメアゴルという部分は、「ロード・オブ・ザ・リング」で洞窟に暮らしているキャラクター「ゴラム」がホビットであった時の本名「スメアゴル」が由来である。
チームは合計で14匹の個体を確認。
イアンドゥモーマ・スメアゴルは普段、無脊椎動物の死骸などをエサとしているという。
via:zookeys(英語)