あなたのペットは大丈夫? 犬の口に寄生したテントウムシ(ナミテントウ)
アメリカ獣医師会がフェイスブックに投稿した一枚の画像がSNSで話題になっている。
それは、動物病院にやってきた犬の口の中を撮影した一枚の写真。その犬の上あご部分に大量の生物が寄生していたのである。その生物は、日本でもお馴染みのテントウ虫(ナミテントウ)。
テントウムシが犬に寄生!?
あのテントウムシが犬の口内に寄生するという驚きの事実に、フェイスブックで画像を拡散されている。
過去に同様の事例を発表したジャーナル誌「Toxicon」によると、犬の口の中に入ってしまったテントウムシは、自己防衛のために体から体液を出して口腔内に寄生虫のように張り付くことができるというのだ。
こうすることでテントウムシは犬に飲み込まれずに済むわけだが、テントウムシが出す体液は、口の粘膜に化学熱傷を引き起こして犬の口腔粘膜に重度の外傷をあたえる可能性があるという。
画像の犬のような状態になると、粘膜を溶かしてテントウムシの体の一部が犬の上あごに一体化するようになってしまっているため、自然に排出されるのは困難だそうで、ピンセットなどを使って人間の手で引き剥がす必要があるという。
問題のナミテントウというテントウムシは、日本を始めアジアに広く生息しているテントウムシである。黄色や赤、黒などカラーバリエーションが豊富でとても可愛らしい虫だが、一度犬などの口の中に入ってしまうと寄生虫化してしまう恐ろしい一面も持っているようだ。
もしかすると、あなたの愛犬にもテントウムシが住み着いているかも知れない。