アメリカの格安衛星打ち上げロケット「スパーク」打ち上げ失敗で本当にスパーク
先週火曜日(現地時間2015年11月3日)、アメリカが初の打ち上げをおこなった低価格ロケットの打ち上げに失敗した。
そのロケットは「スパーク(SPARK)」と呼ばれる低予算の使い捨てロケットで「スーパー・ストライピ(the Super Strypi rocket)」としても知られているロケットである。
カウアイ島の太平洋ミサイル試射場からロケット「スパーク」を打ち上げ
ハワイの標準時17時45分に、ハワイのカウアイ島にある太平洋ミサイル試射場から人工衛星を積んでロケットが打ち上げられたものの、リフトオフからしばらくして飛行姿勢が崩れ、打ち上げに失敗してしまったのだ。
こちらがその映像
動画:youtubeより『Super Strypi & ORS-4 Launch On PMRF 3 November 201』
この「スパーク」は、4500万ドル(約55億円)と通常のロケットよりも低予算のロケットで、ハワイ大学やサンディア国立研究所、エアロジェットロケットダイン社などが開発したロケットである。
今回の打ち上げでは、地球温暖化や海洋温度などの環境データを取得する衛星「HiakaSat」や、その他小型の衛星12機を地球軌道上に打ち上げる予定だったのである。
名前の通り、本当にスパークしてしまったロケット
アメリカ空軍が打ち上げ失敗の当日に発表した声明によると、現段階で打ち上げ失敗の原因はわかっておらず、失敗の原因を今後調査していくとのこと。
くしくも、名前の通り本当にスパークしてしまう結果となってしまった。(正確には、「SPARK」の名前の由来は「Spaceborne Payload Assist Rocket – Kauai」の略)である
このロケット、当初の予定では2013年10月に初の打ち上げを予定していたのだが、技術面や発射のタイミングが合わず、何度も延期され、先日やっと満を持して打ち上げられただけに、今回の打ち上げ失敗という結果は、アメリカの面子を汚す結果となってしまった。
via:dailymail(英語)