太平洋沿岸のヒトデが自分自身の体を食べて自殺! 大量死の原因はウィルス!?
2016/10/31
メキシコからアラスカの海岸線沿いに生息しているヒトデが、大量死している。
しかも、そのヒトデたちは自分自身の体を自分で食べて死んでいるというのだ。その数は何百万匹にもなると言われている。
科学者たちは、現在ヒトデが自殺をする原因を解明している最中なのだが、自殺したヒトデが特定のウィルスに感染していることが判明したという。それは、「ヒトデ消耗性疾患(SSWD)」と呼ばれるウィルス疾患。2013年から太平洋沿岸で急速に発生したヒトデの病気である。
このウィルスに感染したヒトデは、腕が変形して膨張。皮膚に白い斑点が生じ、破裂するように体の部位が剥がれ落ちて死んでしまうという恐ろしい病だ。
科学者たちは、ヒトデの自殺にこのウィルスが関係していると考えている。
健康なヒトデの場合、体がちぎれてもそこから再生することができるが、ウィルス感染しているヒトデの場合は、その再生能力にも影響を及ぼして、死亡してしまうというのだ。
このヒトデ消耗性疾患の原因になるウィルス自体は70年前から確認されていたという。近年になって大流行している背景には、環境の変化など様々な原因があるとされているが、現時点では有力な原因が分かってはいない。
また、ヒトデの自殺行為が、ウィルス感染したことによるストレスなのか、悪化した部位を取り除こうとしているのかも不明であり、原因の解明が急がれているという。
今回のウィルスは、ヒトデのみに感染するものだが、もし人間が同様のウィルスに感染するようなことがあれば、バイオハザードが現実となるかもしれない。
via:dailymail(英語)