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世界一珍しいクジラ「ツノシマクジラ」 史上初めて生きている映像が撮影される

      2016/10/31

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海洋生物学者のチームが、世界一珍しいクジラと呼ばれる「ツノシマクジラ (Balaenoptera omurai) 」の生きている姿を史上初めて映像におさめたと、ロイヤルソサエティー・オープンサイエンス誌(the Royal Society Open Science)で今週発表した。

ツノシマクジラは、1970年代後半に日本人によって初めて発見されたヒゲクジラの一種なのだが、これまで海岸に打ち上げられた死骸や体の一部などしか発見されていない幻のクジラだったのである。

こちらが史上初めて撮影された生きているツノシマクジラの映像。

動画youtubeより『See the first video of the world’s rarest whale in the wild』


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世界一珍しいクジラ「ツノシマクジラ」 史上初めて生きている映像が撮影される

こちらが幻のクジラ「ツノシマクジラ」

 

撮影および生態調査に成功したのは、マダガスカル沖で海洋調査をおこなっていたウッズホール海洋研究所(WHOI)の研究者ら。

研究者の一人であるサルバトーレ・セルシオ(Salvatore Cerchio)によると、2011年にもそれらしき個体を確認していたが、よく似ている小型のクジラ「ニタリクジラ」だと思っていたという。

その後、2013年の詳しい観測の結果、それらのクジラが幻のクジラ「ツノシマクジラ」であることが判明。それから2年をかけツノシマクジラの生態を観測。皮膚などの組織からDNAサンプルも入手することに成功したという。

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世界一珍しいクジラ「ツノシマクジラ」 史上初めて生きている映像が撮影される

研究者でも見間違えるくらいなので、素人目には普通のクジラにしか見えない

世界一珍しいクジラ「ツノシマクジラ」 史上初めて生きている映像が撮影される

研究者は、観測により44頭の個体を確認した

世界一珍しいクジラ「ツノシマクジラ」 史上初めて生きている映像が撮影される

頭部には色素沈着のような模様があるという

ツノシマクジラは、これまでにもニタリクジラと誤認されやすい点や希少さから、絶滅説がさやかれていたほどである。また発見例が少なすぎるため、体長が12メートル未満だろうという程度で、具体的な平均サイズすらも分かっていなかった。

研究者チームの観測の結果、44頭の個体が確認され、それらの体長は8~12メートルの範囲内であったという。また、ツノシマクジラは頭の上部に左右不対称の模様があり、それらもリスト化したという。

 

世界一珍しいクジラ「ツノシマクジラ」 史上初めて生きている映像が撮影される

非常に珍しいクジラだが、今年4月に西オーストラリアのビーチに打ち上げられているのが発見されている

 

via:dailymail(英語)

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