発毛薬に革命!? 塗れば10日で髪が生える新薬を発明! 既にマウスで成功!
2017/05/06
コロンビア大学医療センターの研究者らが、脱毛に苦しむ人々の光となるかもしれない発表を先日おこなった。
その発表によると、これまでの発毛剤とは比較にならない劇的な効果があるというのだ。
既にマウスでの実験で成功しており、人為的に脱毛症にしたマウスに薬剤を塗布したところ、わずか10日間で毛が生え始め、3週間後には完全に元の体毛に戻ったという。
発毛の仕組みは、毛包内部の酵素ヤヌスキナーゼ(JAK)の働きによって、毛が生えなくなってしまった頭皮に、その酵素の働きを阻害させる薬剤を塗布。すると酵素の働きが収まり、休止状態にあった毛根が目覚めて、再び毛が生えてくるというもの。
酵素の働きを阻害させる薬剤として「ルキソリチニブ(ruxolitinib)」と「「トファシチニブ(tofacitinib)」の2種がヤヌスキナーゼ(JAK)阻害剤として効果があるという。
こちらの写真は、脱毛症のマウスの右側だけに薬剤を5日間塗布した、その後の写真
薬剤を塗布していない部分は相変わらず毛が生えていないが、薬剤を塗布した右側は完全に毛が生えてフサフサの状態になっている。実験おこなったマウスのほとんどが10日以内に新しい髪が生えてきて、3週間後には元通りの姿になったという。
こちらは動画
動画:youtubeより『Cure for baldness? Scientists believe so by blocking enzymes』
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研究をおこなったコロンビア大学医療センターのアンジェラ・クリスティアーノ(Angela Christiano)は、次の段階としてヒトの髪でも効果があるのかテストをおこなう必要があると語る。
発毛に効果がある薬剤とされる「ルキソリチニブ」は血管疾患の治療、「トファシチニブ」はリウマチなどの治療に既に使われている薬で、米国食品医薬品局によって承認されている。
ただし、この発毛薬は毛根が残っていることが条件で、毛包の自己免疫攻撃によって引き起こされる円形脱毛症などに効果があるとされる。
via:dailymail(英語)