史上初の写真! 超珍しいヘビそっくりのトカゲ! よく見ると小さい手足が!
ケニアのマサイマラ国立保護区で、絶滅の可能性まで示唆されていた非常に珍しいトカゲの写真が、世界で初めて生きている状態で撮影された。
撮影者は、オランダのアマチュアカメラマン、ショード・バン・ベルグ・ヘネゴーウェン(Sjoerd van Berge Henegouwen)48歳。
彼は、この地にヌーの大移動を撮影する目的でやってきていたのだが、そこで見慣れない生物を発見したのだ。この地に生息しているヘビのことなら全て把握しているというレンジャーにも尋ねたが、そのレンジャーも正体がわからないとのことで、毒を持っているのではないかと心配して見ていた。しかし、よく見るとそのヘビのような生物には、とても小さな手足が生えていたのだ。
そこで、ショードはこの生物がヘビではなくトカゲであることに気が付いたのだという。
ショードは、撮影した謎のトカゲをフェイスブックに投稿したところ、世界中の研究者たちから問い合わせが殺到したのだそう。
問い合わせをした、ドイツの研究者フィリップ・ワーグナー(Phillip Wagner)によると、この謎の生物はやはりヘビではなくトカゲだという。しかも発見例がほとんどなく、これまでに撮影されたわずかな写真も全て死亡した個体であったことから絶滅したとも考えられていたという。
フィリップは「生きているWestern Serpentiform skink(西洋ヘビによく似たトカゲという意味)が撮影されたのは、今回が史上初めての写真である」と語る。
アシナシトカゲのように手足が完全に退化して無くなってしまったトカゲは多数存在しているが、このトカゲは手足が完全には退化しておらず、小さく残っているのである。既に手足はほとんど機能していないとみられ、姿形や動きはヘビそっくりだが、舌の形がヘビ特有の二股に分かれる形状はしておらず、トカゲと同じ太い形状をしている。
生態はほとんど謎に包まれているが、昆虫を主なエサとしており、毒は持っていないという。
via:dailymail(英語)