絶滅種のサイ「ウーリーサイ」永久凍土から発見された世界唯一の赤ちゃん検死へ
昨年9月に、サハ共和国の永久凍土の中から世界で初めて発見されたウーリーサイ(ケブカサイ)の赤ちゃんの検死解剖が研究者らによっておこなわれた。
ウーリーサイとは、1万年前に絶滅したとされるサイで、マンモスのように全身が長い体毛で覆われていたサイである。そのためケブカサイとも呼ばれる。繁栄期にはヨーロッパからアジアまで広く生息し、人類とも同じ時代を生きていたため、洞窟壁画などにもその姿が描かれている。
しかし、マンモスに比べると発見された個体数が少なく、今回検死がおこなわれたウーリーサイは、世界で唯一の生まれたばかりの若い個体だったのである。そのため、このウーリーサイの赤ちゃんにはサーシャ(Sasha)と名前がつけられ大切に保管されていた。
サーシャの検死は、ロシアの研究者らによって行われ、詳しい検死の結果、これまでサーシャは1万年前に死んだと考えられていたが、3万4千年も前の時代のものであることが判明したのである。
また、サーシャは死亡時の年齢が1歳半で、鼻の鼻腔内に泥が詰まっていたころから、死因は溺死の可能性が高いことも明らかとなった。
永久凍土に凍った状態で保存されていたためサーシャの状態は非常に良好で、今後DNA検査など更なる詳しい分析がおこなわれる予定だという。
こちらは動画
動画:youtubeより『Rhino baby Sasha』
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