今年も中国のビーチで「アオサ」が大量発生！ 緑の海岸とそれを楽しむ行楽客
2015/07/29
中国東部の山東省にあるビーチが、今年も緑色に染まったという。
その海岸を緑色にしている物体の正体は、大量のアオサ。アオサとは日本でも味噌汁等の具として食用にされる海藻である。
このビーチでは、2007年から毎年7月になると大量のアオサで海岸が埋め尽くされてしまうのである。このアオサ大量発生の明確な原因は突き止められていないが、研究者らによると、暖かい海水温と、沿岸地域への肥料流出や下水に含まれる洗剤のリン酸塩や硝酸塩などが、アオサの栄養素となって、アオサの繁殖原因になっている可能性が高いという。
アオサの上に寝転ぶ子ども
不気味な見た目だが、観光客が押し寄せている
アオサではしゃぐ子どもたち
青さの海を泳ぐ子ども
農村部からの肥料流出や、汚染された下水がアオサの栄養分となっている可能性が高いという
アオサを背景に自撮り棒で撮影する女性たち
一見すると不気味な状況だが、中国人行楽客はこの緑色のビーチにも臆することなく、人気の観光スポットとなっているそう。
このアオサ自体は人体には影響ないそうが、放置すると海岸に打ち上げられた大量のアオサが腐敗をしてしまうため、毎年数千人の中国軍やボランティア、労働者によって回収作業がおこなわれている。そのアオサの量は約2万トンにもなるという。
一面緑色のビーチ。人体に悪影響は無いらしい
しかし、放置すると腐敗してしまうため、毎年数千人の人間によって回収作業が行われる
その回収量は二万トンにもなる
回収されたアオサは、肥料や動物用飼料としての利用が見い出されている
中国当局によると回収されたアオサは、乾燥させて動物用の飼料や肥料としての利用が、見い出されているとのこと。
via：dailymail（英語）