鼻栓と顔のタトゥー 部族の女性に通過儀礼としておこなわれていた儀式
2015/07/20
黒い鼻栓と顔への刺青を施された女性が暮らす部族がインドにいる。
その部族はインドのプラデーシュ州・アルナーチャルの谷に住む「アパタニ(Apatani)族」という部族。彼らは、太陽(ドニィ)と月(ポロ)を崇拝する独自のアニミズムを信仰している。
しかし、彼らは決して野蛮な部族ではなく、農業を営む穏やかな人々である。
この部族の女性には古くから通過儀礼として、女性への鼻のプラグ挿入と顔への刺青が強制されてきた。その理由は、部族の女性を守るため。ほかの部族など侵略者によって女性が捕らわれることを防ぐ目的でおこなわれてきた風習なのである。
鼻栓は、鼻の上部に穴を空け、黒いプラグをはめ込んでいる。プラグの大きさによっては鼻が大きく伸び、その顔の刺青と合わせて、異様な見た目になっている。
現在は、部族の女性が連れ去られることは無くなったため、この通過儀礼は1970年代を最後におこなわれなくなった。だが村には当時その儀式をおこなわれた女性達が現在も暮らしており、現代社会とは一線を画す部族の文化を垣間見ることが出来る場所として、観光客を魅了しているという。
村を訪問し、写真を撮影した写真家のセザリー・ウィシンスキー(Cezary Wyszynski)。
こちらは動画
動画:『Tour Northeast India: Arunachal Pradesh – a visit to a Apatani Village』
※スマホからツイッター等のSNSで、当サイトにアクセスされている場合、動画再生が重い場合があるようです。その際は、他のブラウザよりアクセスしていただくと改善されます。
via:dailymail(英語)