絶海の孤島に浮かぶ「お化け灯台」 そしてそこで一人孤独に生活することを決めた男性
絶海の孤島に浮かぶ島の、お化け灯台に一人で60日も過ごしている人物がいる。
その人物はマルク・ポインツド(Marc Pointud)。彼は、140年前に建築された歴史ある灯台にもかかわらず、放棄され、人々から忘れられてしまったその灯台をアピールするために、そのような危険なチャレンジをしているという。
その灯台は、お化け灯台と呼ばれる「テベニック(Tévennec)灯台」で、フランス・ブルターニュの海の上にひっそりっと立っている。
1875年に灯台として初めて明かりを灯された歴史ある灯台なのだが、明かりをともすために常駐した警備員が滞在からわずか数か月で発狂し精神異常をきたしたり、突然死するなど不吉な事件が相次いだのだ。
いつしかこの灯台は呪われていると、船乗りや周辺住民から恐れられるようになった。また、切り立つ孤島に建っておりアクセスが非常に困難なこともあって、1910年には明かりが自動化され、人間が常駐する必要が無くなった。また、1994年10月には太陽光パネルが設置され電源も灯台単体で賄えるようになると、さらに人間が立ち寄ることは無くなり、幽霊が出る灯台として不気味なだけの存在になっていたのだ。
そんなテベニック(Tévennec)灯台に、既に2か月にわたり居住しているマルクは、この地に永住することを望んでいる。
灯台には、キッチンと二つの小さなベッドルーム、そしてロフトがあり、一応の生活はできるのである。そうはいっても生活するためには生活費が必要である。そのためオンライン上で寄付を募るクラウドファンディングを使って、集まった寄付で現在生活している。
彼によると、今年後半には永住についての許認可等が具体的に進むことになるだろうと語っている。完全に俗世間と分離したこの地での生活は、自由な生き方なのか、それとも孤独な生き方なのかは、彼にしか分からない。
via:dailymail(英語)