世界中の数千人の命を救う！？ 地雷探知ネズミ「ヒーローラッツ」が活躍中！
地雷探知犬ならぬ地雷探知ネズミが、アフリカで活躍している。
ベルギーのNGO団体「APOPO」が、地雷を検出する地雷探知ネズミの訓練をおこなっている。
こちらが地雷捜索にあたる地雷探知ネズミ「ヒーローラッツ」
地雷探知をするネズミは、ジャイアント・ポーチド・ラット（Giant pouched rat）と呼ばれるネズミの一種「サバンナアフリカオニネズミ」。体長は25～45センチにもなる大型のネズミで、知能が高く人に懐きやすいことからペットとして飼育されるほか、生息地のアフリカでは食用にもされている。
20年ほど前から、このサバンナアフリカオニネズミに、地雷探知をおこなわせる活動がされており、地雷被害による多くの人命を救っていることから「ヒーローラッツ」とも呼ばれている。
ヒーローラッツ1匹の訓練には6590ドル(約80万円)という費用がかかる
それだけの費用がかかっているので当然大切に扱われている。
訓練中のヒーローラッツ
こちらがヒーローラッツが発見した地雷
この「ヒーローラッツ」20分で200平方メートルの範囲にある地雷を検索することができる。さらに「ヒーローラッツ」の優れた点は、地雷を爆破させない点にある。通常の対人地雷は重量11ポンド（約5キロ）の重みがかかると爆発する仕組みになっているが、ヒーローラッツに使われるネズミは3.3ポンド（約1.5キロ）以下であるため、地雷を爆破させてネズミが爆死するという心配は無いのだ。
任務にあたるヒーローラッツ
地雷捜索中のヒーローラッツ
フルーツを食べる引退したヒーローラッツ
リードをつけられた姿は、まるでペットのネズミ
また、炎天下の中、作業にあたるヒーローラッツには、皮膚ガン予防として体毛の少ない耳の部分に日焼け止めクリームをつけてあげるなど、とても大事にされているそうだ。
フルーツを食べる引退したヒーローラッツ
via：boredpanda（英語）