100度を超える高温ガスを噴射! 化学兵器を持つ昆虫ボンバルディアビートル
2015/09/12
胃の中の化学物質を使用して、100度を超える高温のガスを噴射する昆虫がいる。
その昆虫は、ボンバルディアビートルと呼ばれる小型の甲虫。
その高温のガスは、化学物質を腹部の爆発室で酵素と混合させて、一気に噴出させるというのだ。
アリゾナ大学で昆虫を研究している准教授ウェンディ·ムーア(Wendy Moore)と、彼女の同僚が、その様子を撮影した。
この、ボンバルディアビートルが高温のガスを噴射することは、以前から知られていたが、内部でどのようにしてそれが行われているか、そのメカニズムは解明されていなかった。
ボンバルディアビートルのような小型の甲虫は、ハエやハチなどと違い、素早く飛んで天敵から逃げることはできない、そのため一部の甲虫は、悪臭のする液体を噴射する機能を持っている。しかし、このボンバルディアビートルの場合には、悪臭だけでなく、まるで火炎放射器のように高温のガスを噴射し、敵を撃退する能力を持っている。
そのメカニズムは、キチンやタンパク質といった物質を、爆発室の役割を持つ器官で酵素と混合させ、100度を超える高温のガスとして噴射するのだ。ガスは高温であるだけでなく、p-ベンゾキノンという刺激性の物質も含まれており、そのガスを天敵に照準を合わせて噴射することにより天敵を撃退するという。
こちらは動画
動画:youtubeより『How bombardier beetles bomb』
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via:dailymail(英語)