遺体が若返っている!? 死後90年経つソ連の初代最高指導者レーニンの遺体
90年前に53歳の年齢で、亡くなったレーニンの遺体が、死亡当時より若返っているように見えるとイギリスのタブロイド紙デイリーメールで報じられた。
レーニンとは、本名ウラジーミル・イリイチ・レーニン(ロシア語: Влади́мир Ильи́ч Ле́нин)。ソ連の初代最高指導者として知られている。レーニンは1918年に暗殺未遂にあっており、その際2発の銃弾を肩と肺に受けた。その時はなんとか命を取り留めたものの、暗殺未遂による後遺症などに苦しみ1924年に53歳の若さで生涯に幕を閉じた。
死後間もなく、レーニンの遺体にはエンバーミング処理(死体防腐処理)が施され、現在もモスクワのレーニン廟で展示されている。
亡くなった時点で、レーニンは右半身のマヒや失語症などで廃人同然の状態だった。しかし、現在展示されているレーニンの遺体は亡くなった当時よりも若々しく健康的に見えるというのだ。
そのまるで寝ているかのような美しいレーニンの遺体は、当時から話題になっており、蝋人形なのではないかといったウワサがあった。
しかし、遺体におこなわれたエンバーミング処理は長い間、極秘にされていた。だが、その後遺体の防腐処理に携わった科学者の公表内容やその後の研究で、そのエンバーミング処理の内容が明らかになった。
まずレーニンの遺体から、血液・体液と内臓を除去。
その後、皮膚や肉の一部を、パラフィン・グリセリン・カロチンプラスチックなど腐敗しない素材に置き換える。
グリセロールや酢酸カリウム等の薬品で出来た防腐剤を体に浸透させる。といった工程である。
当時、遺体を完璧な状態で保管するために200人もの科学者たちが集結し、このエンバーミング処理をおこなったという。
現在も、遺体には薄い漂白剤を塗布して、体にカビが発生するのを抑えるとともに、2年に一度防腐剤を入れた浴槽に30日間遺体を漬けるという作業がおこなわれている。
また、脱水などによって劣化を防ぐために、皮膚の水分量を毎週精密機器を使って検査しているという。
確かに写真の当時の印象よりも、若々しくまるで血が通っているかのような印象だ。
いつの日か、目覚めて起き上がるような気すらしてしまう。
via:dailymail(英語)