130年前のイヌイットの女性は、毛皮のTバックを履いていた!
氷の大地グリーンランドに130年前に住んでいたイヌイットは、毛皮製の下着を履いていたという。
その下着が展示されているのは、コペンハーゲンのデンマーク国立博物館。
移動手段や通信技術が発達した、現在ではイヌイットの人々も我々と変わらない衣服を着て同じように生活しているが、130年前は、他の文明との交流は限られており、イヌイット独自の文明の中で生活していた。
彼らにとって、最も身近で重要な存在であるトナカイ。食用はもちろん、移動手段や、毛皮などの役割をになっていた。
その130年前のイヌイットの女性が履いていた下着がこちらである。
トナカイの毛皮で作られたパンツである。
ビーズや垂れさがる紐で装飾されており、裏側はTバックになっている。ローライズな形で現代でも通用するデザインにさえ思える。
130年前、しかも現代とは大きく異なる文化圏の女性にも、現代女性と何一つ変わらない美意識があったことがうかがえる。
このトナカイの下着は、実際に使用されていたもので、 キャプテン・C・ライダー(Captain C. Ryder)という人物が1892年にグリーンランドへ遠征した際に手に入れたものだとされている。着用済みの下着をどのようにして入手したのかは不明だ。
グリーンランドは、島の8割が氷と万年雪に覆われており、その大部分が北極圏にあたるため、その寒さは日本の冬の比ではない。そんな極寒の環境で保温性とオシャレを兼ね備えたパンツだったのだろう。
その他にも毛皮製の衣服が展示されている。こちらはトナカイの毛皮で作られたズボン。
via:dailymail(英語)