ザトウクジラが急増中!? もはや「絶滅危惧種ではない!」米団体が報告!
2015/06/08
ザトウクジラと言えば、体長11~16メートルの中型種のクジラである。
一昔前までは日本でも食用として一般的に食べられていたが、乱獲の影響により、一時期その数は数千頭にまで減少。その保護を目的として1966年から国際捕鯨委員会が、商業目的での捕鯨を禁止した。
しかし、絶滅危惧種であるはずの、そのザトウクジラが急増中であるという。
アメリカ・メリーランド州に拠点を置くアメリカ海洋大気局(NOAA)の報告によると、現在ザトウクジラの生息数は世界全体で9万頭。約50年に渡る保護によってその数は増大し、もはや絶滅危惧種ではないとしている。
絶滅危惧種というリストからは外し、今後は、地域ごとに再分類し、それぞれ監視や保護活動出来るようにすべきだと主張している。
だが、一方で自然保護の専門家からは、その判断は時期尚早であるという意見もある。「数こそ回復したものの、海運による衝突事故などの被害や海洋汚染といった脅威にいまだ直面している」とのこと。
現在、アメリカ海洋大気局(NOAA)は、ザトウクジラを絶滅危惧種というリストから解除するかについて、webサイトで一般からの情報や意見を受け付けている。
現在クジラは調査目的での捕鯨のみ許されており、その際のクジラ肉は一般に流通もしているが、その希少さゆえ、高値で取引されている。
過去のような乱獲はもちろん禁止だろうが、決められた頭数内での捕鯨が認められるようになれば、当たり前のようにクジラ料理が食卓に並ぶ日が、近い将来訪れるかもしれない。
via:dailymail(英語)