スターウォーズのデス・スター(日本製)が現実に? 理研の研究者が提案!
デス・スターというと、映画『スターウォーズ』に登場する兵器。
スーパーレーザーというレーザー兵器を搭載しており、その威力は惑星を一撃で消滅させる破壊力である。
そんなデス・スターが現実になるかもしれない。そのデス・スターを提案しているのは、なんと日本の研究機関だというのだ。
そのデス・スターを提案しているのは、あのSTAP細胞で話題となった理化学研究所の主任研究員である戎崎 俊一(エビスザキ トシカズ)氏。
戎崎氏は国際宇宙ステーションに搭載するレーザーシステムを提案している。
もちろん、スターウォーズのように敵対する惑星を攻撃するためではない。スペースデブリ(宇宙ゴミ)をレーザーで撃墜するのだという。
国際宇宙航行アカデミーが刊行する専門誌「Acta Astronautica」に紹介されている内容によると
そのリアルデス・スターの、レーザーの範囲は周囲約100キロ。1センチ未満のスペースデブリを対象とする。
レーザーによる強力なパルスで、スペースデブリの軌道を変え、大気圏で燃え尽きる角度まで方向を変えさせるのだという。
その方法は、EUSO(ユーゾ)計画で使われる予定の超広角望遠鏡と、光ファーバーの束からなる高出力高周波レーザー装置でおこなうとのこと。
※EUSO(ユーゾ)計画とは、現在、日本・アメリカ・欧州の共同で進められている計画で
超広角望遠鏡を2017年に日本のH2Bロケットで打ち上げ、実験モジュール「きぼう」に搭載させる。その望遠鏡を使い宇宙線を観測するという計画である。
何故、そのようなスペースデブリの除去が必要かというと、近年の人間による宇宙開発によって地球を周回する人工物(廃棄された人工衛星やロケット本体の部品や破片など)が、総質量で3000トンもあり、既に宇宙開発の支障になり始めているためだ。
この宇宙のゴミ問題。今後の宇宙開発のためには絶対に解決しなくてはならない問題だけに、この日本製デス・スターが、その一躍をになってくれるかもしれない。
via:dailymail(英語)