絶滅していたと思われていたレッド・コロブス・モンキーが発見される!
1970年代にコンゴで目撃されたのを最後に、絶滅したと考えれれていたブーヴィエ・レッド・コロブス・モンキー(Bouvier’s red colobus monkey)が再発見された。
その姿が撮影されたのは、コンゴ民主共和国の熱帯雨林のNtokou-Pikounda国立公園にしていされている保護区内。
1887年に初めて発見され、3体の標本が残っているのみで、約50年間確認すらされていなかった。
そのため、これまで既に絶滅したと考えられていた。
このブーヴィエ・レッド・コロブス・モンキーの撮影に成功したのは、研究者のリーフェン・デフリーザ(Lieven Devreese)とガエル·エリー・ゴノンド・ゴボロ(Gaël Elie Gnondo Gobolo)。
川の周辺の湿地林に群れで生活しているとされるブーヴィエ・レッド・コロブス・モンキーの母ザルと子ザルを撮影したのだ。
発見者によると「人間が足を踏み入れるのが困難な川の土手で見つけることが出来た。通常の研究者はめったに行かない地域のため、これまで発見されなかったのだろう」としている。
この種のサルは、コンゴの森林において最大級の霊長類グループに属す。そのため商業目的で野生動物を捕えるハンターによって珍重されている。特にブーヴィエ・レッド・コロブス・モンキーは木の上は安全と信じているのか、すぐ逃げずに木の上からじっと人間を見下ろしている傾向があり、ハンターによる絶滅の危険性が高く、今回再発見されたものの絶滅の危険性は依然として高いとされる。
リーフェン・デフリーザは、今回のブーヴィエ・レッド・コロブス・モンキー捜索資金をクラウドファンディングで募った。
そのプローモーション動画がこちら
動画:vimeoより『THE ELUSIVE RED MONKEY』
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野生動物保護協会は、今回の発見に対して、「大変喜ばしいことであるとともに、種の保護が必要としている。しかしながら幸運なことに、ブーヴィエ・レッド・コロブス・モンキーは国立公園内に生息している。森林伐採や農地開拓、ハンターの脅威から保護されている」としている。
via:dailymail(英語)