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ペットとして販売されているバンパイア・クラブ新種と判明!

   

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サイケデリックな色をしているこの淡水性のカニ(バンパイア・クラブ)は、アクアリストの間で人気のペットだ。
このカニはGeosesarma dennerleとGeosesarma hagenと呼ばれる。

この2種は10年以上に渡り、一般にペットとして観賞魚店などで販売・飼育されていたが、これまで具体的な原産地が不明だった。

バンパイアクラブ

紫色のGeosesarma dennerle バンパイアクラブと呼ばれるのは、その色のせい

ドイツの専門家クリスチャン・ルカウプらは、生息地解明のため、水生動物の取り扱い業者への聞き込みをおこない、そのルーツを探った。
東南アジアのどこかからか来ていることは以前からも分かっていたが、流通の過程で詳しい生息地が分からなくなっていたのである。
しかし、今回の調査によりこのカニの原産地がインドネシアのジャワ島にある川であることが判明したという。

この2種はそれぞれ別の水域に生息しているという。

これらのカニは、あまり移動をせずに定住する傾向を持っているため、ひとつの水域にのみに生息しており、生息範囲が非常に限られることから、乱獲などによる絶滅の危険性が高く、個体の保全のためには、野生個体の採取ではなく、養殖個体による流通が必要とのこと

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バンパイアクラブ

赤いハサミと黄色い目を持つGeosesarma hagen

ちなみに、この2種のカニのサイズは1インチ(約3センチ)ほどと意外に小さい。
価格は25ドル程で、21℃~27℃という水温にさえ気をつければ、飼育は容易で寿命の3年ほど飼うことができるという。

出典:nationalgeographic(http://news.nationalgeographic.com/2015/03/150316-vampire-crabs-animals-new-species-science-pets/)

 

 

ちなみに、バンパイア・クラブ(吸血カニ)という恐ろしい名前がつけられているが、その名前の由来は、体の色が黄色や紫など、バンパイアをイメージさせるような妖艶な色彩をしているためである。

そのため、他のカニとことなり、人間の生き血を吸うなどということはなく、一般のカニ同様に虫や魚、植物などを餌とする雑食性である。

なんてことはないカラフルな小さいカニである。

日本でも、販売されており、海外産の小型淡水性のカニの総称であるドワーフ・クラブとも呼ばれている。

 

参考:ドワーフクラブを飼おう(http://www.geosesarma.info/type)

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